掃除を自動化するつもりで、ロボット掃除機を買った。エコバックスのDEEBOT N20 PRO PLUS。使い始めて10ヶ月になる。
掃除の手間が減ったのは想定どおりだった。ただ、それより意外だったことがある。部屋が散らからなくなった。掃除機を買ったはずが、片付けの習慣まで変わってしまった。
この記事では、8畳の部屋で10ヶ月使った記録を書く。良かったことも、気になっていることも、どちらも書く。
片付いた部屋を、維持したかった
2025年の秋、本に埋もれていた部屋をまとめて片付けた。床が見える状態になったのは、久しぶりのことだった。そのときの話は空気清浄機の記事にも書いている。
問題は、その状態を保てるかどうかだった。片付けるのは一度きりの作業だが、維持は毎日の話になる。そして自分には、定期的に掃除を続けられる自信がなかった。
実際、それまでの掃除は「ゴミが目立ってきたから、仕方なくやる」というものだった。気が向いたときにやる方式は、気が向かなければやらないということでもある。
だから自動化することにした。自分の意志に頼らず、仕組みのほうを変える。これは日常の選択を固定化するという考え方と同じで、続けられるかどうかを気合いの問題にしないための方法だ。
DEEBOT N20 PRO PLUSを選んだ理由
機種を選ぶとき、条件は最初から決めていた。自動ゴミ収集ステーションが付いていること、そしてそのステーションがサイクロン式で紙パックが不要なこと。この2つだ。
理由は単純で、手間がないものでないと続かないと思ったからだ。せっかく掃除を自動化しても、毎回ダストボックスを空けたり、紙パックを買い足して交換したりするのでは、面倒が形を変えて残るだけになる。
その条件で探して、予算内に収まったのがDEEBOT N20 PRO PLUSだった。購入は2025年10月、クーポンを使って39,800円。
これもいつもの選び方だ。まず手を出しやすいモデルから始めてみて、使ってみて気に入ったら、そのとき上位モデルに移っていけばいい。最初から高いものを狙うより、自分に必要な機能が何なのかが分かってから選べる。
DEEBOT N20 PRO PLUSのスペック
| 吸引力 | 8,000Pa |
| ダストボックス | 400ml |
| ゴミ収集 | サイクロン式自動ゴミ収集ステーション(紙パック不要) |
| ダスト分離 | PureCyclone・2段階分離で分離率95% |
| フィルター | 4段階ろ過システム |
| 水拭き | OZMO Pro 2.0 振動モッピング(毎分480回) |
ひとつ先に書いておくと、水拭き機能は搭載されているが、自分は使っていない。吸引だけで用が足りているので、そのまま使っていない状態が続いている。水拭きが目当ての人には、この記事は参考にならないと思う。
10ヶ月で変わったこと
掃除が「3日に1回」になった
以前は、ゴミが目立ってきたら仕方なくやる、という掃除だった。今は3日に1回、定期的に動かしている。
頻度は自分の好みで調整できる。毎日でもいいし、週1回でもいい。自分の部屋と生活のペースに合わせて決められるのがいいところだ。気合いではなく設定で決まるので、やる気の上下に左右されない。
部屋が散らからなくなった
これが一番の発見だった。ロボット掃除機を動かすには、床に物が置いてあってはいけない。だから動かす前に、床の物をどける必要がある。
これを3日に1回やっていると、そもそも床に物を置かなくなる。置けばどうせ自分がどけることになるからだ。結果として、散らかること自体への抑制が働くようになった。
掃除機を買ったつもりが、片付けの仕組みまで手に入っていた。これは買う前には予想していなかった効果だ。
埃が減った(ただし切り分けはできない)
埃が減って、くしゃみと鼻水が出にくくなった実感もある。
ただし、これは正直に書いておきたい。同じ時期に自分は、部屋を片付け、掃除をし、空気清浄機も導入している。どれが効いたのかを切り分けることはできない。ロボット掃除機だけの効果とは言えないし、そう書くつもりもない。
おそらく全部が少しずつ効いているのだと思う。あくまで自分一人の、条件がきれいに分かれていない体験談として読んでほしい。
気になる点は3つある
①ステーションが大きい
自動ゴミ収集ステーションは便利だが、そのぶん本体がしっかり大きい。置き場所は確実に取られる。
それでも自分はステーション付きをおすすめする。溜まったのを見て捨てるだけで済むし、紙パック式でなければ交換の手間も費用もかからない。買うなら最初からステーション付きを選んだほうがいいと思う。ただし置き場所は先に決めておいたほうがいい。
②隅の埃は残る
部屋の隅には、どうしても埃が残る。丸い本体が壁際まで完全には届かないので、これは構造上仕方ない。
自分は「だいたいできていればいい」と思っているタイプなので気にならない。ただ、隅まできっちりやりたい人は気になると思う。完璧を求めるなら、たまに自分でやる前提で考えたほうがいい。
③電源タップのコードに絡まる
部屋の電源タップのコードに絡まることがある。だから動かす前に、コード類を整理しておく必要がある。
これは面倒な点として書いておくべきだが、同時に、さっき書いた「部屋が散らからなくなった」の理由でもある。整理しないと動かせない、という制約が、結果的に片付けを促している。欠点だと思っていたことが、いちばん効いていたのかもしれない。
こんな人におすすめ
- 片付けた部屋を維持したいが、自分の意志では続く気がしない人
- 掃除の手間を減らしたい人
- 紙パックの買い足しや交換をしたくない人
逆に、隅まで完璧に掃除したい人や、ステーションの置き場所を確保できない人には向かない。床に物が多い部屋も、まず片付けが先になる。
まとめ:掃除機を買ったら、片付けの習慣がついた
- 片付けた部屋を維持するため、意志ではなく仕組みで解決しようと自動化した
- 条件はサイクロン式ステーション付き(紙パック不要)。予算内でDEEBOT N20 PRO PLUSに
- 掃除は「気が向いたら」から「3日に1回」へ。頻度は好みで調整できる
- 床に物を置かなくなり、部屋が散らかること自体が減った
- 気になる点は3つ。ステーションが大きい、隅の埃は残る、コードに絡まる
- 水拭き機能は搭載されているが、自分は使っていない
価格についても書いておく。定価は69,800円だが、実売は4万円前後で推移していて、大型セールのときは3万円台前半まで下がることもあるようだ。自分がクーポンで買った39,800円は妥当な水準だったが、急ぎでなければセールを待つ手もある。
買う前は、掃除の時間が浮けばいいと思っていた。実際に手に入ったのは、時間よりも「散らからない部屋」のほうだった。片付けたあとをどう保つかで悩んでいる人には、意外と効く選択肢だと思う。


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