在宅で作業する時間が増えてから、ずっと悩んでいたことがある。腰だ。
少し前までの自分は、散らかった部屋の隅で、低いローテーブルに床座りして作業していた。最初は平気でも、1時間も経つと腰が痛くて集中できない。姿勢は丸まり、画面を見下ろしてばかり。これでは作業がはかどらないのも当然だった。
「部屋を片付けて、ちゃんと作業できる場所を作ろう」。そう思って調べてたどり着いたのが、電動昇降デスクのFlexiSpot E7だった。
結論から言うと、9ヶ月使った今、買ってよかったと心から思っている。ただし安い買い物ではないし、向き不向きもある。この記事では、50代の自分がE7を9ヶ月使って分かった効果と本音を、正直に書いていく。
FlexiSpot E7とは?基本スペックと特徴
FlexiSpot E7は、ボタン一つで天板の高さを変えられる電動昇降デスクの脚フレームだ。座っても立っても作業できる。まずは基本スペックを表にまとめておく。
| 昇降範囲 | 58〜123cm |
| 昇降速度 | 38mm/秒 |
| モーター | デュアルモーター(2モーター) |
| 耐荷重 | 125kg |
| 脚段数 | 3段階 |
| メモリー機能 | 4プリセット |
| 安全機能 | 障害物検知・チャイルドロック |
| 脚幅調整範囲 | 110〜190cm |
| 対応天板サイズ | 幅120〜200cm × 奥行60〜80cm × 厚み2cm以上 |
ざっくり言えば「耐荷重125kg・デュアルモーター・3段階脚で安定」というのが、E7が”定番”と呼ばれる理由だ。モニターを何台か載せても、まずグラつかない。
なぜ50代の自分に昇降デスクが必要だったのか
もともと自分は、専用の作業机を持っていなかった。散らかった部屋で、低いテーブルに床座り。これが腰には最悪だった。
背中は丸まり、首は前に出て画面を見下ろす。30分は平気でも、1時間で腰が痛む。痛みが気になり出すと、集中も一気に切れる。「環境のせいで作業がはかどらないのは、もったいない」と思うようになった。
そこで一念発起して部屋を片付け、きちんとした作業スペースを作ることにした。せっかくなら、座りっぱなしを避けられる昇降デスクがいい。調べるうちにFlexiSpotの評判が良く、なかでもE7が定番だと分かって選んだ。
FlexiSpot E7を組み立ててみた
正直に言うと、組み立ては少し気合いが要る。とにかくフレームが重い。持ち上げるときは腰に注意したいところだ。
自分の場合、組み立てには約4時間、一人でかかった。ただしこれは、自分がこういう作業が苦手なうえに慎重に進めたからで、慣れている人ならもっと短くできると思う。電動ドライバーがあるとかなり楽だ。
基本は一人でも組み立てられるが、最後に脚(フレーム)を起こして立たせるときだけは重くて大変なので、誰かに手を貸してもらえると安心だ。一度組んでしまえば、あとは9ヶ月、安定して使えている。
移動するなら、別売りのキャスターがおすすめ
組み立てたE7はとにかく重い。だから、設置後に動かす可能性があるなら、別売りのキャスターを最初から付けておくと、掃除や模様替えのときの移動が驚くほどラクになる。後悔しないために、これは付けておくのをおすすめしたい。
ちなみに自分は、こういうパーツのことがよく分からず純正を買ったのだが、正直少し高かった。仕組みは単純なので、ある程度知識がある人なら、サイズと耐荷重さえ合えばホームセンターで安いものを買っても役割は変わらないと思う。「純正じゃないと不安」という人は純正で、こだわらない人は安く済ませる、で良いはずだ。
9ヶ月使って分かった正直な効果
私の使い方:ポモドーロ×スタンディング
自分はポモドーロテクニック(25分集中して少し休む、を繰り返す方法)で作業している。毎回ではないが、何セットかに一度、休憩明けに天板を上げてスタンディングに切り替えるようにしている。
このときに効くのが、E7のメモリー機能だ。座り用と立ち用の高さをボタンに登録してあるので、ワンタッチで切り替わる。いちいち高さを合わせる手間がないから、面倒くさがりの自分でも続けられている。地味だが、これが一番ありがたい機能かもしれない。
良かった点
- 腰がラクになった:床座り時代の痛みが明らかに減った。定期的に立つことで座りっぱなしをリセットできる
- 集中が切り替わる:姿勢を変えると気分も切り替わり、だらけにくい
- とにかく安定:耐荷重125kgで、モニターを載せてもグラつかない
- メモリーがワンタッチ:座り⇔立ちの切替が一瞬。だから続く
- 動作音が静か:昇降時もうるさくない
イマイチだった点(正直に)
- 価格は安くない:気軽に買える金額ではない(後述)
- フレームが重い:組み立てと、設置後の移動が大変
- 立ちっぱなしは逆に疲れる:ずっと立つのは続かない。「切り替えて使う」のが正解だった
E7とE7 Proはどう違う?どっちを選ぶ?
検討中によく迷うのが、定番のE7と上位モデルのE7 Proだ。Proを選ぶ理由として多いのが「足元のフレームに足が引っかかるのが気になる」という点だと思う。
でも、ここは知っておいてほしい。実は天板を大きめのサイズにすれば、E7でも足元のフレームは気にならなくなる。自分が幅160cmの天板を選んだ理由の一つもこれで、広い天板だと体の位置を前後に調整でき、脚に当たりにくい。だから「足元のためだけにProにする」のは、少しもったいないかもしれない。E7+広めの天板で解決できることは多い。
もう一つ意外な点がある。耐荷重はE7 Proが100kgなのに対し、E7は125kg。実は定番のE7のほうが上だ。とはいえ、普通の在宅ワークなら100kgでも十分すぎるので、ここは大きな決め手にはならない——という正直なところも添えておく。
E7 ProはC字型(コの字型)フレームで脚が太く、見た目がすっきりしていて、大きな天板や高級感を求める人向け。そのぶん価格は上がる。結論を言えば、一般的な在宅ワーク用途なら定番のE7で十分。自分はE7(3段階脚)で9ヶ月、不満は一つもない。
なぜ「廉価モデル」をおすすめしないのか
昇降デスクを調べると、もっと安いモデルもたくさん出てくる。正直、自分も最初は「とりあえず安いやつでいいかな」と思った。でも結局、定番のE7を選んだ。その理由を正直に書いておく。
一番の決め手はメモリー機能だ。安いモデルには、高さをボタンに登録できないものが多い。前述したように、自分はポモドーロに合わせて座り⇔立ちを切り替えている。これが毎回手動で高さ合わせだったら、面倒で絶対に続かなかったと思う。「結局そのまま座りっぱなし」では、昇降デスクを買った意味がない。
もう一つは安定性とモーター。安いモデルはシングルモーターが多く、昇降が遅かったり、左右の高さがズレやすかったり、耐荷重が控えめだったりする。モニターを載せて毎日使うものだから、グラつきや不安定さはストレスになる。E7のデュアルモーター・耐荷重125kgは、その点で安心だった。
意外と見落としがちなのが昇降範囲の「下限」だ。E7は一番低くして58cmまで下がる。安いモデルは、この下限が高め(あまり下がらない)ものが多い。昇降できても、座ったときに自分に合う高さまで下がらなければ、結局ストレスになってしまう。とくに身長が高くない人は、最低の高さがどこまで下がるかを必ずチェックしてほしい。
結局のところ、腰のために、毎日何時間も使うものだ。ここをケチって使いづらいものを買い、結局使わなくなる——それこそ「安物買いの銭失い」だと思う。もちろん「まず試したい」「予算が最優先」という人には、入門として安いモデルもアリ。ただ自分は、長く使う前提で定番のE7にして正解だった。
天板は純正にした|メープル160cmを選んだ理由
天板は純正のメープル(幅160cm)を選んだ。フレームは白だ。
純正にした理由はシンプルで、ネジ穴の位置がフレームにぴったり合っていて組み立てが確実だから。市販やDIYの天板を載せる人もいるが、自分は「迷わず確実に組める」ことを優先した。
そして幅160cmという大きめサイズには、もう一つ理由がある。自分のように部屋を散らかしやすいタイプは、広い天板を選んで「必要なものを全部その上にまとめる」と、部屋が散らかりにくくなる。作業に要るものが机の上で完結するので、物があちこちに散らばらなくなった。片付けが苦手な人ほど、天板は広めをおすすめしたい。
もちろん、幅160cmはモニターと書類を広げても余裕がある。メープルの明るい木目と白フレームの組み合わせで、片付けたばかりの部屋がさらに明るく見えるようになったのも、地味にうれしい誤算だった。
こんな人におすすめ/おすすめしない
9ヶ月使った実感から、向き不向きを正直に書いておく。
おすすめできる人
- 在宅で長時間、机に向かう人
- 床座りや低い机で、腰がつらくなっている人
- 座りっぱなしの習慣を変えたい人
- 多少高くても、長く使える定番を選びたい人
おすすめしない人
- とにかく安く済ませたい人
- 部屋が狭く、設置や移動が難しい人
- 立ち作業にまったく魅力を感じない人(ただし、座り机としても優秀)
よくある質問(FAQ)
Q. E7の組み立ては一人でできる?
できます。自分は約4時間(不器用で慎重なほう)かかりましたが、慣れていればもっと短いはず。電動ドライバーがあると安心です。脚を起こして立たせるときだけ重いので、可能なら二人がおすすめです。
Q. 耐荷重はどれくらい?E7 Proとどっちが上?
E7は125kg、E7 Proは100kgで、意外にも定番のE7のほうが上です。とはいえ普通の在宅ワークならどちらでも十分です。
Q. 立って作業すると疲れない?
立ちっぱなしは逆に疲れます。座りと立ちを「切り替えて」使うのが正解。メモリー機能でワンタッチ切替ができるので続けやすいです。
Q. 天板は別売り?
フレームのみと、天板セットがあります。自分は純正のメープル天板(幅160cm)のセットを選びました。
Q. 足元のフレームは邪魔にならない?
天板を大きめ(自分は幅160cm)にすれば、体の位置を調整できて足元のフレームは気になりません。これが気になってE7 Proを検討している人は、まず広い天板で解決できないか考えてみるのがおすすめです。
Q. どこで買うのが安い?
基本は公式ストアが最安です。ただしクーポンが定期的に出るので、チェックしてから買うのがおすすめ。自分は楽天経済圏を使っているので、あえて楽天市場で購入しました。
Q. 電気代は気になる?
動くのは昇降するときだけなので、電気代はほとんど気になりません。
まとめ:作業環境そのものが変わった9ヶ月
床座りで腰を痛めていた自分にとって、FlexiSpot E7は「作業環境そのものを変えてくれた」買い物だった。
価格は、定価77,000円が20%OFFクーポンで61,600円。これに送料4,000円で、支払いは合計65,600円だった。安くはないが、毎日何時間も向き合う場所への投資としては、十分納得している。クーポンは定期的に出ているので、チェックしてから買うのがおすすめだ。
立ち作業が主な目的でなくても、”きちんと座れる机”としても優秀だ。そして座りっぱなしを定期的にリセットできるのは、腰にも集中にも効いている。
床や低い机で作業していて腰がつらい人、作業環境を整えたい人には、定番のE7を自信を持っておすすめする。まず部屋を片付けて、ちゃんとした机を一つ置く。それだけで、毎日がずいぶんラクになるはずだ。

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